フキは種から育つのか検証した結果

【ひかげ菜園】では、フキ(恐らくノブキ)を育てています。フキは花の部分であるフキノトウや茎(正確には葉柄)を食用とします。花であるフキノトウがそのまま育っていくと種が出来るのですが、種から育てる事をあまり聞きませんよね。フキは地下茎を利用して増やすのが一般的で、ホームセンターで販売されている苗も地下茎の状態です。

地下茎で増えていくのに何故花を咲かせて種ができるのだろう。。。と疑問に感じませんか?

ちょうど、庭に自生しているフキに種が出来ていたので、ここから育成できるのか検証してみましたよ。

▼ 地下茎で育てるならこっちを見てね▼

フキの種について

フキも花が咲きそこから種が出来ます。フキは雌雄異株で、雄花と雌花の形が異なります。また、茎の部分が地中から出てこないので、土から直接花(フキノトウ)が出てくるのも面白い生態です。

フキノトウの写真

地面からフキノトウが出てきた写真

フキノトウをそのままにしておくと、どんどん大きくなっていきます。フキノトウは花の集合となっているので、その一つ一つがはっきりと分かれていきます。

なお、フキは雄花と雌花が別々になっており、雌花から種子が出来ます。

花が成長していくと次のようになってきますよ。

フキの花(綿毛)の写真

フキノトウが大きくなって綿毛をつけた写真

フキノトウ1個が成長してこのような形になります。高さは30cmくらいにはなるので結構大きいです。白い部分は綿毛です。タンポポの綿毛をイメージしてもらえば良いと思います。タンポポと同様に風に乗って種子が飛んでいきます。この綿毛の部分だけを取ると次の写真のようになっています。

フキの綿毛の写真

これだけ見ると本当にタンポポの綿毛にしか見えません。これを割ってみると次の写真のような感じです。

フキの綿毛をばらした写真

かなり脆いので綺麗に割れなかったのですが、タンポポみたいなのは分かってもらえるんじゃないかと思います。種子1つを分けると次のようになります。

フキの種1個の写真

タンポポと比べても脆い感じがします。簡単に綿毛が取れてしまうので1つだけで取るのが難しいです。更に、ここまで分解すると少しの風でも飛んで行ってしまうくらい軽いです。

フキが種から育てられるのか検証しました

種の植え付け(4月頃)

今回は、上記で採取した種子を鉢に植えてみます。綿毛と種子を分けるのが難しいので綿毛ごと植えてみました。見難いですが、中央部に種子が10個くらいは入っています。

鉢に種を植えている写真

種子が飛ばないように、この上から少し土をかけてみました。そもそも発芽するのかわかりませんがこれで育つのか検証していきたいと思います。地下茎から育つ所からしか見たことが無いので、どのような芽が出てくるのか楽しみですね。

5日目の状態

発芽していないのかなと、思っていましたがよ~く見て見て下さい。小さく白い物が見えませんか?さすがに、この写真では見難いかもしれませんが、鉢の中央付近に白い物が出ていることがわかります。これ、発芽しているんじゃないですか???

種が発芽した写真

まだ、これがフキの種が発芽したものなのかはっきりとはわかりませんよね。

このままの状況で観察できれば良いのですが、水をあげたところこの白い部分(発芽した可能性がある部分)がどこに行ったのかわからなくなってしまいました。。。(><;)

10日目の状態

10日後の状態

明らかに、新芽が出てきているのが確認できますね。ちゃんと、結構鉢の中央部に出てきています。

全体の写真では観察し難いので、更に拡大した写真を次に示します。

10日目の状態(拡大)

拡大すると、双葉が出ているのがわかります。こうして見るとフキとは形状が大きく異なるんですね(^^;)

アサガオなども双葉で出てきたときは本葉と違う形をしていますよね。

双葉と本葉の形が違うのは普通の事なんでしょうけど、こんなにも違う形なのは知りませんでしたwww

約1カ月の状態

1カ月後の状態

本葉が大きくなっている事が確認し易いと思います。

フキですから、本葉は一枚で出てくるようですね

考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、このような状態で見ると新鮮ですよね。実は自分も初めて見ました。

葉の形状も良く見るとフキの葉のようになってきましたが、何故か紫色っぽくなっているような気がします。

色については、なぜ紫っぽいのかは良くわかりません。。。

写真では伝わらないのですが、葉の臭いを嗅いでみたのですがフキの香りはしませんでした。

フキ(種子)の6週間後の状態

6週間後の状態

約6週間で、若葉から本葉に変わりました。

色はあいかわらず紫っぽいのが不思議ですね。

約10週間後の状態

10週間後の状態

ここまで来たら、一目でフキとわかるほどですよね(^^)

双葉の時の小さな姿が嘘のようですし、いつの間にか紫っぽさがなくなりました。

もう、余程の事がない限り枯れないのではないかと思います。でも、収穫までの道のりは遠いかもしれませんね。。。

しかしながら、育てるのは非常に簡単です。

フキを育ててみたい人が偶然、フキの種を見つけて周りにスコップや袋が無かった場合に、種を持ち帰り試してみてはいかがでしょうか。。。(そんなことあるのか?)

これまでにわかったこと まとめ

  • フキは種の採取から短い期間で発芽可能
  • 種の発芽率は高い(100%に近い)
  • フキも初めに出てくるのは双葉で、細長い形状
  • 本葉が一枚で出てくる
  • 成長の速度は遅い(蒔いた年に収穫できないかも)
  • 株が小さいうちは紫色が強い
  • 種から育てても育てるのは簡単

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