オカワカメって呼ばれる栄養価の高い野菜があるんだよ。
グリーンカーテンにも使えるから、ゴーヤが苦手な人はこれを利用するのも面白いと思うよ。
オカワカメの特徴について
オカワカメはアカザカズラ・雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれている植物で中国から薬草として日本に伝わったそうです。
熱帯アメリカまたは熱帯アジアに自生するつる性の多年草で暑さに非常に強い事が特徴の一つです。
百薬というように、葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高いことで知られています。
つる性の植物で、つるは3m以上に長く伸び非常に丈夫なので、簡単に大収穫できるでしょう。
茎や葉はもちろん、球根もムカゴも食べることができます。ツルムラサキに比べてクセは少ないようですが、それでも独特の香りがあるので好みの分かれる野菜だと思います。
本来多年草なので、温室なら冬も収穫できるはずです。
神奈川で栽培している場合には、冬場は葉は枯れてしまいますが根は生きているのでそのままでも越冬させることができています。
なお、ムカゴでも増やす事ができるので、ムカゴを保管して翌年植えつけるなんてことも可能ですよ。
オカワカメの育て方
苗・ムカゴの購入はインターネットが基本
オカワカメの苗をホームセンターで販売されているところは筆者は見たことがありません(実際には一部で売られているようです)。基本的にはインターネットでの購入になります。
最近ではメリカリなどで個人売買もされているようなのでそれを利用しても良いと思います。
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植え付けは5月頃が一般的
ムカゴから育てる場合には5月頃に土にムカゴを植えておくと簡単に芽が出てきます。
土をあまり選ばないので、酸性度など気を使わなくても大丈夫なのが初心者向けですね。
元肥として化成肥料を混ぜておく程度で十分に育ってくれます。
筆者の家庭菜園では長くても日照が4時間程度ですが、ギリギリ育つ環境だと思います。
ただし、非常に強い性質のようで日照が少なくても簡単には枯れません(それでも日照が多い方が良いです)。
収穫は7月頃からが最盛期
中間地では6月の下旬ころから収穫期を迎えます。
暑さの厳しい7~9月くらいまでは特に元気に茂るので収穫が追い付かないほどになったりもします。
害虫が付きにくいので、葉が虫に食べられることが少ないのも特徴です。
つるが1本でどんどん伸びてしまうので、摘芯すると広がり易くなります。上へ上へと伸びますから、支柱やネットで誘引してあげましょう。
水遣りも肥料も少なめで大丈夫
夏野菜の多くは2週間に1回程度で追肥をするのが一般的です。
しかし、オカワカメはそれほど肥料をやらなくても十分に育つので、1カ月に1回かそれ以下でも大丈夫です。
水遣りについても、比較的乾燥にも強いです。
路地植えの場合には真夏でも殆ど水をやらないでも枯れません。
用土が乾いてしまったり、葉がしおれるほどになった場合に水をやる程度でも育成できます。
逆に水を少しやり過ぎてしまっても枯れませんから、非常に育てやすいです。
なお、筆者の日当たりの悪い庭でも育成できていますが、できるだけ日照が多い方が良いみたいですよ。
オカワカメの利用方法(食べ方)など
やっぱり利用方法の第一は食用!
- みそ汁やスープなどの汁物に
- サッと湯がいてサラダやおひたしに
- 天ぷら
そもそも薬草として伝わったことあり、野菜の中では栄養価の高いものです。
湯がくと強いぬめりがあり、見た目からも「栄養がありそう」と感じます。
ただし、独特の風味があり、好みが分かれると思います。
我が家では、風味が苦手の人が居るので、湯がいたオカワカメにおろしニンニクと醤油で味付けして食べる事が多いです。
美容に良いと言われる葉酸・ミネラル・ビタミンAが豊富
オカワカメ自体には非常に豊富な栄養が含まれていますが、生で食べにくい食材なのが残念なところです。
サッと湯がくと食べ易くなりますから、出来るだけ手早く調理することで栄養素を逃さないようにしましょう。
特に美容に良いと言われる葉酸などの栄養素が多く含まれますから、女性にもおすすめの食材ですよ。
グリーンカーテンとしても使える
オカワカメはベランダでプランターを使っても育つので、グリーンカーテンとしても有用です。
グリーンカーテンとして良く利用されているのはゴーヤですが、苦みが苦手で食べられない人も多いですよね。
連作障害が出にくいのもメリットの一つです。
ゴーヤと違って、細かい花が咲くので見た目も面白いですよ。
本来は半日陰向きの植物ではないけど、日照が足りなくても意外と育つものだよ。
諦めずにチャレンジしてみてね!
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