2月の下旬となり、一年の中で最も寒い季節を抜けました。
筆者の自宅の庭もだいぶ雑草が元気になってきました(嬉しくないですが)。そんな雑草の中で目立って来ているのがカラスノエンドウです。
この植物、結構どこにでも生えています。その為、生えていてもあまり気にしない人が殆どだと思います。筆者も以前はそうでした。。。
しかし、調べていくとこのカラスエンドウは非常に有難い存在だとわかってきました。
今回は、そのカラスエンドウの利用方法について紹介したいと思います。
この記事を読んでもらったら、きっとカラスノエンドウが好きになると思うよ!
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カラスエンドウとは
正式には『ヤハズエンドウ』と言うらしいです。でもカラスノエンドウの方が馴染んでいるので、この名称を使います。
マメ科ソラマメ属の植物で日本国内に広く分布しています。
今では雑草として扱われていますが、大昔は栽培されていたようです(本当かな?)。
カラスノエンドウの利用方法を紹介
最高の有機栽培 緑肥として利用できる
マメ科の植物は、根に『根粒菌』というものがいて土の中で窒素固定ということをしてくれます。
何やらよくわかりませんが、簡単に言うと植物が成長するのに必要な栄養素の一つである窒素化合物を作ってくれます。
カラスノエンドウを抜いてみると次のようになっています。
次に、根の部分を拡大してみます。
矢印の部分に小さな粒のような部分が見えると思います。ここに根粒菌という微生物が共生しているらしいです。
昔は稲を刈った水田が一面レンゲ畑になる光景が見られました。このレンゲもマメ科の植物ですので、この窒素固定を目的に植えられていたんです。
今では、この窒素化合物の多くを化学肥料で補っています。しかも、輸入したものを使用しているそうです。
安く手に入る肥料を撒く方が手軽なので、手間のかかるレンゲ栽培は減ってしまっています。
少し話がずれてしまいましたが、カラスノエンドウもこの緑肥としての使い道があります。
ただし、この緑肥は使用するのが少し難しいです。
マメ科の根で生きている細菌を利用しているので、根が無くなってしまえば細菌もいなくなります。
育てたい植物と同時に植わっていれば良いですがなかなかそうもいきません。
そこで、筆者は使用済みのプランターに残った土を集めて、放置しています。そのうちカラスノエンドウが生えてくるので、カラスノエンドウだけを残しています。
土を使いたくなったら、そこから採取してプランターに入れて使っています。効果の有無は分かり難いのですが、土が良くなった気がします。
気持ちの問題です。
なお、枯れたカラスノエンドウを土にすき込むことでも緑肥として利用できます。
そのまま食料として利用できる
前述しましたが、カラスノエンドウは大昔には食料として栽培されていたようです。
もちろん今でも食べられます。ただし、多くの人が食べたことが無いように美味しく食べるにはコツがあります。
まず、美味しく食べられる期間が短いです。毒性は無いので安心して食べられますが、成長すると直ぐに硬くなってしまうので、若芽や若鞘を使いましょう。
(筆者が)最も食べやすいのは若芽の天ぷらですが、若芽のお浸しや若鞘の天ぷら等も食べられるようです。
マメ科の植物は鞘や豆を食べるのが普通だけど、カラスノエンドウの鞘は直ぐに硬くなっちゃくから食べるタイミングが難しいよ。
なお、上の写真は若芽の天ぷらです。
ほのかに豆の香りが残っており美味しく食べれますよ(^^)
鞘の部分はおもちゃとして利用できる
筆者くらいの中年の方は、やった経験があるのではないでしょうか?
今ではあまり見なくなってしまいましたが、実を利用した草笛が出来ます。
懐かしい気分でやってみるのも良いかもしれませんね。
自分では食べないなら、ペットの食糧として利用してみよう
ウサギなどを飼育している方は、時々カラスノエンドウやクローバーなどの雑草を与えてあげると体調管理しやすいようです。
筆者自身はウサギを飼っていませんが、子供が小さい時は幼稚園で飼っているウサギの餌当番で持って行ったりしていました。
昔、子供がスーパーで購入したキャベツと庭に生えているクローバーを幼稚園のウサギに持っていったところ、クローバーを先に全て食べた話をしてくれたことを今でも覚えています。(^^)
クローバーも同じマメ科ですから、カラスノエンドウもウサギは好きなんだと思います。ただし、クローバーよりもタンポポの方が更に好きらしいですよ。
▼▼▼ クローバーの利用方法はこちら ▼▼▼
まとめと小ネタ
- 雑草ですから、勝手に生えてくるのは有難いです
- アブラムシが付きやすいので、食べる時は気を付けましょう
- 類似種でスズメノエンドウという植物があります
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