(この記事は関東地方「温暖地」を基準にしています。品種によって期間等異なります。)
8月に入ると秋・冬野菜野菜の種まきをする時期だよ。
半日陰だと冬場に収穫できる野菜が凄く限られちゃうからこの時期にしっかり準備しておきたいよね。
半日陰(ベランダ)でも8月に蒔ける野菜
小松菜
- 蒔き時 周年
- 収穫期 周年
- アブラナ科
家庭菜園でも人気の高いコマツナは、種類によってはいつでも撒くことが出来ます。
しかし、害虫が付きやすいので比較的低温期の方が作り易いみたいです。夏季には20日ほどで収穫できることから、8月に蒔いても夏野菜としてまだまだ間に合います。
農薬を使わないのであれば、防虫ネットをすると良いと思いますよ。
ミズナ
- 蒔き時 3~9月
- 収穫期 5~11月
- アブラナ科
ミズナも長い期間撒くことが出来る野菜の一つです。最近ではサラダに適した品種も多く出回っているので、夏場に育てても十分に利用できます。
日照が少なくても育ちますが、サラダとして利用するには多量に必要です。
プランターで作るのにはあまり向かないかもしれません(育成は可能です)。
自分は結構鳥に食べられてしまうと感じていますので、防虫ネット等で保護した方が作り易そうです。
フダンソウ(スイスチャード)
- 蒔き時 4月~9月
- 収穫期 6月~12月
- アカザ科
ホウレンソウに似ているが比較的季節に関係なく利用できるので「不断草(フダンソウ)」と呼ばれているそうです。その名の通り、暑さに強く、年中通して比較的日光をあまり気にせずとも栽培しやすいのが特徴です。
地方によっていろいろな名前で呼ばれているようです。
スイスチャードの茎は色彩鮮やかで、赤、オレンジ、白などの種類があり食卓を彩る野菜としても人気のようです。
パセリ
- 蒔き時 3月~4月、8月~9月
- 収穫期 6月~12月、3月~5月
- セリ科
料理の飾りとしての利用が多いパセリですが、サラダとしても利用できます。
半日陰では栽培できる品種が限られるので、安定して栽培できるパセリは重宝しますよ。
香りが強いので嫌いな方も多いですが、自分で栽培すれば食べられるかも?
サラダ菜
- 蒔き時 8月~2月
- 収穫期 11月~4月
- キク科
サラダ菜も半日陰で栽培できる野菜の一つです。
年内に収穫したいならこの時期に種まきしておきましょう。
撒く時期が遅くなると冬を越すことになり、収穫までの時間がかなりかかってしまいます。
レタス類
- 蒔き時 2月~5月、8月~9月
- 収穫期 5月~7月、10月~11月
- キク科
レタスはいろいろ品種が多いのですが、半日陰での栽培に適応する品種が多いです。
収穫までの期間が短い上に利用価値も多いので、半日陰では是非作っておきたい野菜の一つです。
ただし、半日陰だからといって肥料を多めにあげがちですが、これをすると苦くなりますからご注意くださいね。
小カブ
- 蒔き時 3月~5月、8月~10月
- 収穫期 5月~7月、10月~12月
- アブラナ科
コマツナに並んで半日陰で簡単に作れる野菜として紹介されているのが小カブです。
コマツナも小カブも初心者向けとなっていますが、実は害虫が付きやすいので時期によっては(農薬を使わないと)かなり栽培が難しいです。
しかし、この時期になると害虫による被害も減ってくるので少し作り易くなりますよ。
ズッキーニ
- 蒔き時 4月~5月、8~9月
- 収穫期 7月~8月、10月
- ウリ科
ズッキーニも半日陰で作れる野菜です。
それでも日照は多いほうが良いので出来るだけ日の当たる場所を選びましょう。
チンゲンサイ
- 蒔き時 3月~12月
- 収穫期 4月~1月
- アブラナ科
チンゲンサイも半日陰で何とか作れます。
冬場はトンネルが必要になるので、この時期に蒔けばトンネルしないで収穫までいけます。
ホウレンソウ
- 蒔き時 8月~9月など
- 収穫期 9月~12月など
- ヒユ科
ほうれん草も多くの品種があり、暑さに強いタイプもあります。
一般的には冬の寒い時期を過ごした後収穫するイメージがありますが、夏の終わりに蒔いて年内に収穫できるものもあります。
8月に種まきする時の注意点
発芽不良が起こり易い
種が発芽をするためには、適度な水分と温度が必要です。
しかし夏の種まきでは、高温と水不足などによる発芽不良が良く起こります。
半日陰の場合には、比較的夏場の発芽には良い条件ですが、水やりなどを適切に行うことが大切です。
気温が高く水切れし易い
夏の種まきでは、高温と強い日射で苗や土から水分の蒸発散が多くなります。
そのため、発芽した苗が水不足でしおれてしまうことがあり、酷い場合には枯れてしまいます。
水が多くても根が傷んでしまいますが、水不足(水切れ)にならないように注意が必要です。
夏場でも苗が徒長(細長く成長)することがある
徒長とは苗が細長く成長してヒョロヒョロになってしまう状態をいいます。
日照不足の時になりやすい状態なのですが、夏季は夜温も高く、夜間に水分や肥料分が多いと苗が徒長してしまいます。
夕方には土の表面が乾くような水分管理をすると徒長を防ぐことができます。
また、間引きが遅れても徒長するので、適期に間引きを行うことが大切です。
害虫の被害がまだある
高温期にはアオムシなどの害虫による食害が多発します。
気温が下がってくると害虫による被害も減ってきますが、種まきの時期が遅くなると十分に育つ期間を確保できなくなるリスクがあり時期を見極めるのが非常に難しいです。
直まきするものではむやみに早まきをしないこと、育苗では防虫ネットの被覆などによる対策が必要です。
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