多くの作物は酸性が嫌いだよ。
この矯正には石灰を使うけど、一言で石灰って言っても色々あるんだよ。
石灰 炭酸カルシウム CaC03
グラウンドに白線を引くときに使う白い粉(ラインパウダー)と同じ成分です(昔は消石灰を使用)。大量に使われており、取り扱いも容易なので比較的安価に手に入ります。
ただし、肥料(土壌改質剤)として単体の炭酸カルシウムで販売されているのをあまり見かけません。その代わり、ラインパウダーなら手に入れやすいです。
他の石灰肥料に比べアルカリ性も弱く、ゆっくりとした効果があるので安全な使い方ができます。
自分はラインパウダーを作物に撒いたことはないのですが、実際に使った人の話では問題なく作物が作れたそうです。
ラインパウダーなら20kg 1,000円以下で購入できます(インターネット価格)。
大量に使う方はこれを利用するのも良さそうです。
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生石灰 酸化カルシウム CaO
石灰肥料の中でもっとも強いアルカリ性の性質を示します。また、水と反応して発熱するので、アウトドアでの発熱材として利用されていたりします。
アルカリ性(酸性を中和する力)が最も高くすぐに効果があるのが特徴です。反面、作物の根などを傷付ける事があるので、散布してからすぐに植え付けは避けるべきです。
しかし、反応性が高く取り扱いが難しいのでわざわざ購入して家庭菜園に使うのはオススメしません。
そもそも一般人が購入することが難しいです。即効性が欲しいなら消石灰を使う方が良いです。
ごくたまに、乾燥材として生石灰のものが入っていたりします。数個手に入れば、プランター程度なら使えると思います。
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消石灰 水酸化カルシウム Ca(OH)2
子供のころ、理科の実験で使ったことがある物質です。石灰水に二酸化炭素を吹き込むと白く濁った経験を覚えているでしょう。
家庭菜園での取り扱いは生石灰と同じです(生石灰は水分と反応して消石灰になるため)。種子や苗に直接触れると障害を起こしやすいので注意が必要です。
こちらも反応性が高いので殺菌作用があります。土壌の消毒として利用する事ができます。
消石灰は比較的どこでも手に入るよ。
即効性が欲しいときや、作物が病気になったりした後には使用しても良いね。
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苦土石灰 炭酸カルシウム+炭酸マグネシウム
生石灰や消石灰ほどアルカリ性は強くなく、ゆっくりと効果が発揮されてきます。
カルシウムの他に苦土(マグネシウム)も含むため、植物に必要な微量要素の補給にも役立ちます。 窒素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウムは肥料の五大要素と言われており、内2種類を供給する事が出来ます。
正直言って、家庭菜園にはこれだけで十分だと思います。
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有機石灰 貝殻を加工したもの
カキなどの貝殻を焼いて砕いたものが有機石灰と呼ばれています。主成分は炭酸カルシウムですが他の成分も含まれます。その為、植物にとっては根の生育を助けるなど良い効果があります。
なお、貝殻は安定性の高い物質の為、焼いていないと水に溶けにくいようです。
他の石灰肥料に比べて更に緩効性ですぐに酸性矯正の効果は出ないようですが、土が硬くなりづらいというメリットがあります。
筆者は、ホタテの殻を焼いたものを手で砕いて撒いたりしています。
家庭菜園レベルなら、夕飯で食べたアサリの殻などを取っておけば利用できます。
ただし、焼かないとほとんど効果を発揮しません。
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家庭菜園に使う石灰 まとめ
こんかいは、家庭菜園(農業)に利用する石灰について紹介しました。
筆者は本格的に農業をやっているわけではないですが、家庭菜園なら『苦土石灰』と『有機石灰』のどちらかを利用すれば良いと思っています。
実際、購入して利用しているのは苦土石灰のみです。
これから家庭菜園を始める人は、まず苦土石灰から利用してみると良いですよ。
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